私たちの身の回りには「さらさら」や「つるつる」など 、たくさんの触り心地があります。そして、それらを触ったときには「気持ちいい」など、指先だけでなく、自分の気持ちも変化しています。普段意識しませんが、触れることで私たちの心も変化しているのです。そうすると声や文字だけでなく、触ることを通じても、気持ちを伝え合うことができるのではないでしょうか。
《触り言葉で話してみよう》のワークショップでは、たくさんの触り心地を感じ、変化する自分の心の響きを発見しながら、触り心地を組み合わせて「触り言葉 」を作ることに挑戦します。触り言葉が出来上がったら交換してみましょう。気持ちは伝わったでしょうか?
展示会場のテーブルの上には、いろんな触り心地をあらわすオノマトペがちらばっています。似ている触り心地は近くに、似てない触り心地は遠くにあります。テーブルにある丸いコマの表面を指で触ってみてください。
その触り心地を声にしてみたり、それと近いオノマトペにコマを動かしたりして、オノマトペのいろんな遊びを発見しましょう。
参考資料:
早川智彦,松井茂,渡邊淳司 日本バーチャルリアリティ学会論文誌,
15(3), 487-490, 2010. 論文PDF
早川智彦,松井茂,渡邊淳司 “言葉の音韻を利用した触り心地の可視化 −ワークショップにおける実践”
東京藝術大学映像研究科紀要, Vol. 2 , pp. 111-127, 2012. PDFfile
Junji Watanabe, Tomohiko Hayakawa, Shigeru Matsui,Arisa Kano, Yuichiro Shimizu, Maki Sakamoto
“Visualizing tactile material relationships using sound symbolic words”
Lecture Notes in Computer Science, Vol. 7283/2012 Haptics: Perception, Devices, Mobility, and Communication,
pp. 175-182, 2012. (Proceedings of EuroHaptics 2012, Tampere, Finland, June 12-15, 2012)
DOI: 10.1007/978-3-642-31404-9_30